Excel の IFS関数 と SWITCH関数 を使い始めました

Excel がバージョンアップするたびに新しい関数が追加されてきましたが、私は今まで新しい関数をまったく使っていませんでした。

使わなかった理由は以下の2つです。

  • 新しい関数を使っているファイルを古いバージョンの Excel で開くとエラーになる。
  • 新しい関数を使わなくてもなんとかなる。

そんな私ですが、自分で使うすべてのパソコンを最新バージョンの Office 365 に切り替えたので、これを機会に気になっていた2つの関数を使い始めることにしました。

その1.IFS関数

この表で 優・良・可・不可 の4段階の成績をつけます

例えば、この表で 優・良・可・不可 の4段階の成績を以下のようにつけるとします。

  • 90点以上は 優
  • 75点以上は 良
  • 60点以上は 可
  • それ以外は 不可

以前からの IF関数 だと、数式はこのようになります。

=IF(A2>=90,”優”,IF(A2>=75,”良”,IF(A2>=60,”可”,”不可”)))

入力画面がこれ。アルゴリズムを確認しづらいです。

IF関数の入力画面

新しい IFS関数 を使うと、数式はこうなります。

=IFS(A2>=90,”優”,A2>=75,”良”,A2>=60,”可”,TRUE,”不可”)

アルゴリズムを確認しやすい画面ですね。

IFS関数の入力画面

その2.SWITCH関数

この表で、品番を元に 白・黒・赤 の3つのカラーを表示します

この表で、品番を元に 白・黒・赤 の3つのカラーを以下のように表示するとします。

  • 品番の末尾が W なら 白
  • 品番の末尾が B なら 黒
  • 品番の末尾が R なら 赤

IF関数 だと、数式はこのようになります。

=IF(RIGHT(A2,1)=”W”,”白”,IF(RIGHT(A2,1)=”B”,”黒”,”赤”))

だらだらとした数式で、RIGHT関数が複数あって無駄なかんじですね。

入力画面がこれ。見やすくないです。

IF関数の入力画面

新しい SWITCH関数 を使うと、数式はこうなります。

=SWITCH(RIGHT(A2,1),”B”,”黒”,”W”,”白”,”R”,”赤”)

IF関数 に比べて、無駄がないすっきりとした数式で、入力画面も見やすいです。

SWITCH関数の入力画面

上記の例では条件の数が少ないですが、条件が増えると扱いやすさの差がさらに広がります。

そして、関数が少ない分、処理速度が速くなりそうな気がします。

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